呉服屋さんの使命とは、問いかけられてただ物を販売するだけでなく、和服文化や日本人がこれまで培った生活習慣を大切に伝える使命を担っていますと答えますと本当にその通りとある方がうなずいて頂きました。
四季の行事や儀式の決まり事を丁寧に説明して、着物にも季節感や決まり事が沢山ある事を忘れているように思われます。最近はただ簡略化をしてその場だけの安易に過ごし利便性だけ求めている感があるように思われます。
古い考えと思われがちですが、これが呉服屋の本来の姿であり使命感だと感じながら日々考えながら軌道修正をして仕事に励んでいる自分です。
着物柄にも季節感が出る模様や職人さんの染めの技法など様々な視点から語れる呉服屋が少なくなって来ていますので、これらの分野が大事な部分ですので自分の知識や経験を活かして伝承しなければと考えが深くなっている感がぬぐえません。
きものは知れば知るほど懐が深く広い世界なのです。

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